『上海市人民代表大会常務委員会による「上海市ビジネス環境改善条例」の改正に関する決定(2024)』
2024年9月27日、「上海市人民代表大会常務委員会『上海市ビジネス環境改善条例』の改正に関する決定」が上海市第16期人民代表大会常務委員会第16回会議で審議・承認され、11月1日より実施される。当該条例は、ビジネス環境をさらに改善し、質の高い経済発展を促進することを目的としている。主な改正点は以下の通りである。
1. 企業の名誉保護について。新しい条項により、事実を捏造または歪曲し、企業やその他の事業体を中傷したり、名誉を傷つけたりすることが明確に禁止される。
2. 政府のデジタル化建設について。「一網通弁プラットフォーム」の構築を加速し、オンラインとオフラインの統合と相互補完を推進し、業務プロセスの効率化に重点を置く。
3. 企業優遇政策のメカニズムについて。企業優遇政策のフルプロセスサービスのメカニズムを構築し、各部門は「一網通弁プラットフォーム」で企業向けの優遇政策をまとめ、関連情報を正確にマッチングさせ、企業が容易にアクセスできるようにする。
4. 窓口サービスの改善について。「単一窓口処理」サービスを推進し、企業が各地域で統一されたサービス品質を享受できることを確保する。
5. 企業年次報告書に係る利便性の向上について。企業の複数の年次報告書を一つに統合することを推進し、企業による繰り返しの提出の負担を軽減する。
6. グリッド型企業サービスについて。各地区に企業サービス専門担当者を設け、定期的に企業を訪問し、企業のニーズを把握し、的確なサービスを提供する。
今回の改正は、一連の措置を通じて企業にとってより良いビジネス環境を作り出し、上海経済の質の高い発展を促進するものである。