上海市において初の「企業のデータコンプライアンスに関する指針」が発表
概 要
上海市楊浦区検察院は2月7日、上海市情報サービス業業界協会、上海市データコンプライアンス・安全産業発展専門チーム、楊浦区工商業連合会と合同で、上海市で初めての「企業のデータコンプライアンスに関する指針」を発表した。
「指針」は、計38条から成り、コンプライアンスの枠組みやリスクの判別、処理、データコンプライアンスの運用と保障等の面から企業のデータコンプライアンス管理を強化に導いている。
「指針」では、次のことを定めている。企業の最高管理者は、データコンプライアンスの第一責任者である。最高管理者は、次に掲げる職務を負わなければならない。(1)十分且つ適切な資源を配分してデータコンプライアンス管理制度の制定、発展、実施、評価、保守、改善を行う。(2)データに関する規則違反を通報する有効な制度を構築する。(3)経営戦略や経営目標とデータコンプライアンスの履行義務との間に整合性を持たせる。(4)懲戒処分や後続処理を含む問責制度を構築して継続させる。(5)データコンプライアンスの実施状況及びその効果を社員の考課制度に組み入れる。
「指針」ではさらに、法務部門によるコンプライアンス管理の職務履行を推奨せず、専門のデータコンプライアンス管理部門を設置すること、又はデータコンプライアンス管理の職務を現存する企業コンプライアンス管理制度に組み入れることを各企業に推奨している。