中華人民共和国婦女権益保障法
[要約]時代に即して改正された女性の権益保障法
概 要
改正案への意見募集が2度行われ、それぞれ40数万、30数万と、寄せられた意見数が近年で最も多い改正案の一つとなった『中華人民共和国婦女権益保障法』が10月30日公布された。
「労働と社会保障権益」の章では、就職における性差別の防止と是正、募集と採用における性差別の具体的な禁止事項が明確化され、かつ労働保障監察の範囲に組み入れられた。新規追加された「救済措置」の章では、女性の合法的な権益が侵害された場合、婦女連合会へ援助を求めることができ、同連合会や婦女組織は被害にあった女性を助け、関連部門や組織へ法に則り調査することを促さなければならないとしている。組織や個人が関連報告の義務、セクシャルハラスメントの予防と制止の義務、募集と採用の過程における性差別などの義務行為に違反した場合、相応の法的責任を負うことも規定している。
本法は2023年1月1日から施行される。