「知的財産データ利用マニュアルおよび開放カテゴリー」
2025年3月4日、国家知識産権局弁公室は「知的財産データ利用マニュアル及び開放カテゴリー」を発行し、3月12日に正式に公布した。この措置は、知的財産データの開発・活用を促進し、情報公共サービスの能力を向上させる上で重要な意義を持つ。具体的な内容は以下の通りである。
1.データの概念と分類
知的財産データには、特許、商標、地理的表示、集積回路配置設計などの種類が含まれる。特許データには記録事項、全文、公報・公告などの情報が含まれる。商標データは登録基礎データ、手続関連データなどを含む。地理的表示データは公告データおよびその他の文書類データを含み、集積回路配置設計データも公告データおよびその他の文書類データを含む。
2.利用シーン
特許分野において、情報検索・分析を活用することで、技術革新者が技術動向を把握し、リスクを回避することができる。商標情報の検索・分析およびブランド監視は、企業が商標の基本情報や設計思想を理解するのに役立つ。地理的表示および集積回路配置設計データの検索は、地域特産産業の保護・振興や、半導体産業のイノベーション推進に貢献する。データベース構築や人工知能応用の分野では、知的財産データが個別のニーズに対応し、高品質なデータソースをモデル訓練に提供することができる。
3.取得方法
知的財産データの取得方法には、検索・閲覧と一括ダウンロードの2種類がある。検索・閲覧は、国家知的財産公共サービスプラットフォームなどの専門的なルートを通じて、オンラインでデータを正確に検索・閲覧・ダウンロードすることができる。一括ダウンロードでは、知的財産の基礎データを取得でき、国家知的財産公共サービスプラットフォームの「知的財産データ資源公共サービスシステム」や、中国商標ネットの「商標データオープンシステム」から一括ダウンロードすることができる。
4.公共サービスシステムの紹介
国家知的財産公共サービスプラットフォームを通じて、ユーザーはワンストップで知的財産情報を検索し、オンラインで複数の業務を完結させることができる。特許検索・分析システムは、105の国・地域・組織の特許データをカバーし、特許検索、分析、データダウンロードを提供する。意匠特許検索公共サービスシステムは、画像認識技術を活用し、意匠特許に関する複数の角度の参考情報を提供する。中国商標ネットは、商標出願情報の統合検索および全データの一括ダウンロードを提供する。さらに、中国特許公告システム、欧州連合商標検索システム、知的財産データ資源公共サービスシステムなども無料で開放されている。