江蘇省 『江蘇省専利転化・応用特別行動実施方案』
概 要
2月2日、江蘇省政府弁公庁は『江蘇省専利転化・応用特別行動実施方案』(以下「方案」という)を公布し、特許の産業化や科学技術成果の現実的生産力への転化の推進を目的としている。方案では、対象となる優良な科学技術型企業の上場による融資を支援し、2025年までに全省の科創板(ハイテク新興企業向けの株式市場)に上場する企業を130社前後に増やすことを提案している。
当該方案は3部分から構成され、主な内容は以下の通りである。(1)大学と科学研究機関がレベル別・類型別の管理制度の構築を支持し、現存有効な特許について全面的な統計及び評価を行い、産業の需要に合致した高価値の特許群の育成を加速し、ビッグデータや人工知能などを利用してこれらを中小企業にマッチングさせること、(2)科学研究者のイノベーション活力を高め、特許の転化と応用を促進し、権利義務が対等な知的財産権の収益分配メカニズムを構築すること、(3)知的財産権に対する多元的な金融支援を推進し、企業がより多くの優良な投資機関とマッチングできるよう支援し、金融機関が知的財産権による質権担保融資を増やすよう誘導し、科学技術型中小企業の政策に優遇さられる範囲を拡大する。ハイテク企業、科学技術型企業などを重点に、特許製品の登録を展開し、知的財産権の証券化を推進すること。